今年3月、北海道江別市の公園の駐車場で、焼けた車から2人の女性が遺体で見つかった事件の裁判で、2人の自殺を手助けした罪に問われている女に対し、検察側は懲役3年を求刑しました。

寿都町の無職、井上沙織被告26歳は今年3月、SNSで自殺希望者として知り合った、当時20歳の女子大学生と、当時17歳の女子高校生と一緒に、自殺を図ろうとした際、練炭の火が車の中に燃え移り、2人の自殺を手助けした罪に問われています。

女性2人が焼死、井上容疑者が倒れていた駐車場(18日午後、江別市)

 札幌地裁で開かれた20日の裁判で検察は、2人の自殺の実現を高めたのは被告人のほう助行為があってのことで、被告人は3人の中でも年長者であり、2人の自殺を止める説得をするべき立場にあったにも関わらず、自殺に加担した責任は重いと指摘し、井上被告に懲役3年を求刑しました。