認知機能の障害をおよそ3割抑制する効果が期待される「レカネマブ」ですが、病状が進行した患者には投薬できません。また、投薬時の頭痛などの症状や投薬後に脳のはれなどの副作用も確認されています。

(厚地脳神経外科病院 厚地正道理事長)「非常に保険診療の中でもチャレンジャブルな保険診療の治療だと思う、臨床試験ではほとんどの副作用は一過性のものが多くて、安全に治療を行えたと聞いている」
アルツハイマー病は現在、完治する治療法は確立されていません。「レカネマブ」は治療対象の患者が限られ、副作用のリスクはあるものの、脳神経外科などの専門医で、厚地脳神経外科病院の厚地正道理事長は、「これまで根本的な治療法がなかったアルツハイマー病患者にとって治療の選択肢が広がる」と期待しています。

(厚地脳神経外科病院 厚地正道理事長)「アルツハイマー病は老い衰えるスピードを促進するような状態。みなさんと一緒に老い衰えることを悩むことがないように、正常な老化になるべく近づけて、人生のソフトランディングを図れるような治療を心がけていきたい」