岡山市のホテルで働きながら、故郷ネパールで小学校を再建したウパカルさんの講演会が岡山県倉敷市で開かれました。

(ターパゴダルウパカルさん)
「いつか日本に留学できる子どもたちがそこで育っていければと思っています」

約50人を前に講演するのはホテルグランヴィア岡山から大阪ステーションホテルに出向しているネパール人のターパゴダルウパカルさんです。

講演会は倉敷市が人権学習の一環で開いたもので、ウパカルさんは日本に来てから寝る間を惜しんで学び、働きながらネパールの母校の小学校を再建した経験を語りました。

また多くの地域で貧困やカーストによる差別が、いまだ子どもたちの学ぶ機会を奪っているネパールの現状を伝えました。

(参加者)
「環境がこれだけ違うんかな。甘えているようなところが日本にはあるんじゃないかな。こんな講演を大勢の人に聴いて欲しいし、見ていただきたい」

(ターパゴダルウパカルさん)
「こういう経験(講演会)はなかなかないことですが、皆さんに自分の思いだったり、ネパールの現状を皆さんにお伝えできたことはよかった」
今後も、ウパカルさんは日本とネパールの懸け橋となる活動を行っていきたいと考えています。

(スタジオ)
ー2021年、故郷ネパールに完成した学校は、だれもが教育を受けられるモデルケースにと、現地でも「希望の学校」として期待されています。