18歳で製作活動を始め、20歳で自分のブランドを立ち上げた本池さんは、無形文化財保持者にも認定された、まさにレザーアートの第一人者。
製作活動を始めて半世紀を迎えた2021年には、故郷・米子市に世界初のレザーアートミュージアム「本池美術館」をオープン。
地域文化の振興に大きく貢献したとして、文部科学大臣賞も受賞しました。

レザーアーティスト 本池秀夫さん
「同じことを50年以上やっているから、『もうこのくらいのことだったら鼻歌もんでしょ?』とよく言われたりするけど、全然そんなことなくて、未だにやっと作らせてもらっているかなという感じです」

美術館で、特に目を引くのが巨大なキリン。
その高さは何と6メートル!
言わずもがなすべて革で作られています。

レザーアーティスト 本池秀夫さん
「製作時はビルの3階くらいまであるような工事用の足場をぐるりと組んで、そこで上がっていきながらワンフロアワンフロア、1階と2階みたいな感じで、ぐるりと回りながら作っていく。どんどん大きく高くなっていくわけです」

リアルな生命力、そして革ならではのあたたかみも感じる作品の数々を生み出してきた本池さん。
実は、数年前から人知れず新たな挑戦を始めていたといいます。