うるま市与那城でカフェ食堂を営むB型就労支援施設が、障がい者の自立と社会参加を掲げて“チャレンジ”を重ねています。施設の名前は「うるまチャレンジド」。
“障害者”の呼称をあえて使わない
「チャレンジド」とは、アメリカで提唱された、“障害者”に代わる呼称です。施設管理者の佐久田さんは「障害者」という言葉には差別と偏見の歴史があると考え、チャレンジドの概念に共感・支持をしています。
うるまチャレンジド 管理者 佐久田盛徳さん
「与えられた、挑戦されたものという意味がある。ハンディがあっても、いじけたりくじけたり、ひねくれたりしない。これを受けて立って自分の運命・使命・役割・特性と受けて生きていく、こういう人たちです」

◆◆就労継続支援施設「A型」と「B型」とは◆◆
就労継続支援にはA型とB型の2つがあります。A型は一般企業などで働くことが困難なものの、雇用契約に基づいて働くことができます。
B型は利用者の障がいや体調にあわせて自身のペースで利用できます。労働基準法に基づく「賃金」ではなく、働いた分の対価は「工賃」として支給されます。
B型就労継続支援施設「うるまチャレンジド」が運営する、カフェ食堂「さく山」では、注文・食事の盛り付け・配膳などを利用者で行います。

電子タブレットで注文をとる利用者。サクサクと操作をこなしているように見えますが、はじめは難しかったと話します。
“チャレンジド”の声
「何とか慣れましたね最初のころは全然ダメでした・iPadで注文を取ってこういうのも訓練になるので楽しいなって思いますできなかったことも、続けていくうちに力になる。利用者のみなさん、前向きな姿勢で取り組んでいます。
「やりがいはあります」「常連さんが多いので、また来たよとか美味しかったよと言葉をもらえた時がうれしいですね」
カフェのお客さんは…
「心遣いもやさしいんですよね、気が付くし声かけも多いし」
「いい子ばっかりで」

お客さんに心地よく過ごしてもらいたいと心を配る利用者とお客さんの心が通い合う時間が生まれています。