台風14号は県内から遠ざかりつつあるものの奄美地方の全域が、風速15メートル以上の強風域に入っています。

台風14号は、19日午前9時には、沖縄県久米島の北北西およそ250キロの海上にあって、時速35キロで北西に進んでいます。現在、奄美地方の全域が風速15メートル以上の強風域に入っていて、強風域を抜けるのは夕方の見込みです。

19日午前11時までに観測した最大瞬間風速は、与論町で27.8メートル、瀬戸内町古仁屋で25.1メートル伊仙町で22.9メートルです。

九州南部では、20日の朝にかけて、奄美地方では21日にかけて、うねりを伴いしけるところがあります。気象台は、うねりを伴った高波、強風、土砂災害などに注意するよう呼びかけています。

台風が接近した奄美地方の1市9町2村によりますと、現在まで人や建物への被害は入っていないということですが、相次ぐ台風の接近で、龍郷町の鮮魚店では影響が出ています。

(田畑鮮魚店 田畑浩さん)
「海に全然出られない状況。ケースにいっぱい今の時期は並んでいるのに全然」

まだ数日は、漁に出られないということで、影響は長引きそうです。

一方、交通への影響です。

海の便で欠航しているのは種子島・屋久島航路のほとんどの便、奄美航路の「フェリーあまみ」と「クイーンコーラルプラス」。
▼甑島航路の「高速船甑島」
▼三島村の「フェリーみしま」
▼山川と根占を結ぶ「フェリーなんきゅう」の全便
▼瀬戸内町の「フェリーかけろま」「せとなみ」の全便
▼志布志と大阪を結ぶ「フェリーさんふらわあ」です。

また、空の便は、鹿児島空港と離島を結ぶ7便の欠航が決まっています。