宜野座村に、初めて分譲マンションを建築した大成ホーム。周辺の自然豊かな環境と、沖縄自動車道に近接したアクセスの良さをアピールします。

これまではマンション需要の見込めなかった宜野座村ですが、今回のプロジェクトには、県外から多くのリアクションがあったといいます。
▽大成ホーム担当者
「地元の方を最初はターゲットにしていたんですが、どちらかというと地元よりも県外の方が非常に問い合わせが増えましたね。これは少し予想外でした」

「2430万円から購入できる物件となっていますので、沖縄の県内のマンションの基本の大体の金額を見ていても、非常にローコストということで、そちらの問い合わせが多かった」
宜野座村の人口6400人は、ここ5年間で10%近く増加。県外からの移住者も目立ち始め、今回の地価調査でも、市町村別では宮古・北中城・恩納村に次ぐ県内4位の上昇幅となっています。

「今だと都心だと最低4000万から5000万以上の借り入れが必要となってくる時代になってきていますので、北部・もしくは南部(の郊外)でどんどん住宅を検討する人が増えてくるのは私たちも感じていますし、当社もそういったニーズに対応した販売をしていきたいなと考えております」
バブル期の賑わいを取り戻した地域も…
かつて、バブル期には別荘やペンションが立ち並んだ、恩納村の「希望ヶ丘」エリアは、一時期はデベロッパーも撤退し、賑わいを失っていましたが。現在は再び県外資本による民泊用住宅なども建ち始めていて、地価も回復傾向にあります。

各地のリゾート開発を背景に著しい高騰が続く、沖縄の地価。“バブル”が全県的な広がりを見せる一方で…
▽県不動産鑑定士協会 高平光一会長
「沖縄県はずっと地価上昇し続けていますけども、良いことばかりではない。昨今、不動産の所有リスクはすごく高まっていると思うんですね。全国的に見て、人口が減少している県というのはどうしても地価が下がりがちです。沖縄も長期的にみると人口減少が予測されていますので、いつかは、下がっていくということは当然考えられるかなと思います」
好調な景況感の中、高まる移住需要や県外富裕層の投資を背景とした、沖縄ブーム。急激な地価高騰はいつまで続くのか、慎重な見極めが必要です。(取材 片野達朗)