17日発表された地価調査で、全国トップの上昇率となった沖縄の住宅地。なかでも、テーマパークの建設や県外・富裕層からのセカンドハウス需要などで、本島北部地域の宅地需要が急激に高まっています。全県的な広がりを見せる地価高騰の現場を取材しました。

▽片野達朗キャスター
「地価の上昇率が全国トップとなっている沖縄県。今年は特に北部地域の上昇がトピックとなっています。背景には、セカンドハウスとしての需要が価格を押し上げているようです」

沖縄が全国トップの上昇率となった住宅地価で、今年特に目立ったのが、本島北部地域の地価高騰です。

▽県不動産鑑定士協会 高平光一会長
「特に名護市ですけども、はっきり言ってジャングリア(の影響)ですね」

建設が進む「ジャングリア」


「今までそこそこの需要はあったんですけども、ここまでわかりやすい需要は名護市では無かった。これはもうジャングリアのおかげで、それに関連した周辺の開発も見込まれているというところの土地需要が大きい」

新たなテーマパーク「ジャングリア」の建設が進む名護市では、6.4%の地価上昇。今帰仁村でも10.3%と大幅に前年を上回る上昇率を見せ、需要の高まりを示す結果となりました。

また、相次ぐリゾート開発を背景に地点別で全国トップ29%の上昇率となったのは恩納村。去年の3割近い上昇に続き今年も急激な値上がりとなり、全国でも稀にみる高騰が起きています。

この背景にいるのは県外からの移住者、そして富裕層によるセカンドハウス需要があると専門家は指摘します。

▽県不動産鑑定士協会 高平光一会長
「どちらかというとリゾートエリアの土地取引がとても高いんですね。これは移住者の方々の影響だと思うんですが、(移住者は)沖縄っぽさを好む傾向があるので、中心市街地と言うよりは、少し離れた郊外に需要が行くというのが最近のトレンドのひとつなのかなという印象があります」