被告人は「精神障害」「知的障害」10歳前後の精神年齢だった―

第2回公判には、女の精神鑑定をした鑑定人が出廷し、鑑定結果を報告しました。

女は双極性障害と軽度の知的障害に加え、ストレスがかかると尿失禁してしまう症状がありました。

双極性障害については、自分が「躁」状態だと自覚するのは困難で、「うつ」状態は自覚しやすい特徴があるほか、「躁」の状態になると浪費、借金、不貞行為など複数の逸脱行為を行うことが多いなどと話しました。

女はこれまでに、双極性障害については通院・治療するなどしていましたが、知的障害については今回の鑑定で明らかになり、女自身、家族や両親も知的障害について知らなかったといいます。

女の場合、IQ63で10歳前後・小学4年生程度の精神年齢。金銭管理ができないほか、衝動的・短絡的に行動してしまうという特徴があるということです。ただ、経験を重ねるなかでできることが増え、一見年相応に見えるということもあるということです。