鑑定人は「知的障害」が犯行に影響した可能性を指摘―

鑑定人は、犯行直前に買い物や用事を済ませるなど通常の社会生活を送っていたこと、火を着けた後おびえて身動きが取れなくなっていた犬を抱えて避難したこと、煙を吸わないように避難したことなど、被告人は避難のために適切な行動をとっていて、著しく判断能力が欠けていないことから、双極性障害が犯行に直接的な影響はなかったと結論づけました。
一方、両親や家族ですら、被告人の知的障害について気づかず、様々な場面で叱責が繰り返されるなかで自殺を決意した背景に加え、死にたい気持ちが生じて死ぬ行動を起こした短絡さ、死ぬために放火を選ぶという手段の選択に関しては、知的障害が影響したと考えられるとしました。
判決は…【性生活に不満で数十人の男性と不倫、ストレス発散のため浪費借金…なぜ女は自宅に放火したのか? 下された判決は?】へ