長岡市鳥獣被害対策課は「サルは集団でやってきて、あっという間に農作物を食いつくす。追い払い用の花火など対策を講じても“イタチごっこ”となり、住民には徒労感もにじんでいた」と話します。
こうした状況を打破しようと、市が新たに導入したのが『アニマルマップ』です。
サルにGPSをつけた首輪を装着して群れの動きを記録し、対象エリアの住民限定でその情報を公開します。
インターネット上のマップに表示された色付きの“サルの顔”のマークは「群れの直近の居場所」。直線は、これまでの群れの「移動経路」を表しています。
位置情報の更新は週に1回ほどで、リアルタイムで居場所の表示はできないそうですが、群れの移動の傾向や出没頻度の高いエリアを知ることで、サルの行動を推定できるといいます。
長岡市鳥獣被害対策課は「農作物の収穫時期を調整したり、追い払い対策の準備をしたりするなど、被害防止に役立ててほしい」としています。市はこれまで、電気柵の設置や追い払い用の物品購入などに補助金を出すなどして、住民の対策を支援してきました。
なかなか一筋縄ではいかないサル対策。
住民の悩み解消へ…群れの動きを“見える化”する新たな方法に期待がかかります。














