毎年行われている「国語に関する世論調査」の結果が公表されました。「失笑する」や「悪運が強い」の本来の意味みなさんご存じでしょうか?
正しく使えていない?「失笑する」「うがった見方」
井上貴博キャスター:
日本語は変化していくものですが、正しい使い方を知っておくのは重要です。
文化庁が毎年実施している「国語に関する世論調査」が発表されました。
国語に関する意識、理解度などを調査したもので、2024年1月から3月までに、全国16歳以上の6000人を対象に行われました。有効回答数は3559人ということです。

【失笑する】
A:こらえ切れず吹き出して笑う 26.4% ※本来の意味
B:笑いも出ないくらいあきれる 67.0%
※文化庁「国語に関する世論調査」より
あきれるということでは、「唖然とする」、「呆気にとられる」などを使ってみてください。

【うがった見方をする】
A:疑って掛かるような見方をする 60.7%
B:物事の本質を捉えた見方をする 32.7% ※本来の意味
※文化庁「国語に関する世論調査」より
鋭い見方をするということです。
Aの表現では、「斜めから見る」と言った方がいいと思います。
辞書によっては併用するものも出始めています。10年後、20年後に、どちらもOKとなっているかもしれません。