“ガラスの天井” 女性たちは…

トランプ政権誕生以降、アメリカ社会が迎えた大きな変化…。

デモ参加女性(2017年1月21日)
大統領がアメリカではありません。私たちがアメリカなのです

トランプ氏の大統領就任式翌日に行われた、女性によるデモ行進。世界各地で100万人以上が参加し、トランプ大統領誕生に抗議。女性の権利向上などを訴えました。さらに…

デモ参加女性(2017年11月)
「私たちはもう沈黙しません

この年、全米で大きな盛り上がりを見せたのが、MeToo運動

セクハラや、性的暴行の被害者が自身の経験を告白するなど、女性たちが自ら立ち上がったのです。

女性の政治参加の気運も高まり、2018年の中間選挙に立候補した女性の数は過去最多に。また世界を混乱させたコロナ禍で、力強いリーダーシップや、国民に寄り添う姿勢は、改めて女性リーダーの価値を高めました。そして…

ハリス副大統領(8月)
「私たちは後戻りしない!」

2024年8月の世論調査で「アメリカ社会は黒人女性の大統領を選ぶ準備ができている」と答えた人が68%に上り、共和党支持者でも半数近くに達しました。こうした変化を踏まえながらも、三牧さんは…

同志社大学大学院 米政治 三牧聖子准教授
ジェンダー平等が当然の目標として、2016年の時よりは社会の認識も成熟してきている。だけど、『ガラスの天井』というと、すごい分厚い。『ひとつのガラスの天井』をイメージしてしまうが、実は女性であることだけでなく、黒人であることの壁だったり、かなり『複雑なガラスの天井』がある。その点で、ハリス氏も非常に難しい立場にある」

2か月後に投票を迎える大統領選。その行方に注目が集まります。

(「サンデーモーニング」2024年9月15日放送より)