罪悪感を抱える子どもたち…リモート授業という選択肢を

現在、学校とはプリントでやり取りしているほか授業は、タブレット端末を使ってリモートで参加しています。奏さんが通う中学校では出席扱いにはなりませんが、選択肢があることが奏さんの心を楽にしているようです。

佐々木奏さん(左)とその母親(右)

奏さん「リモート様様です。リモートのおかげで多少何とかなっているというか。出席日数にはなっていないけど」

母親「でも学ぶことはできる。『どうしても学校に行かなければならない』という一択と、リモート授業という選択肢がある場合では、(リモートの方が)『授業に参加できた』というのがあるから、罪悪感を抱えることはないのかなと」

奏さん「不登校は『ズル休みしてしまった』という気持ちになるのと、『明日どんな顔して学校に行けばいいんだろう』というのがある」

母親「リモートっていいよね。革命だよね」

佐々木奏さん

学校では、いじめにあうことも無く、奏さんの特性に合わせた学校側の配慮もあって、奏さんは学校が嫌いなわけではありません。講演会では、「他の人とは違う自分」が「周りに迷惑をかけている」と感じてしまい、自己肯定感が下がってしまう複雑な心境が打ち明けられました。

母親「日々重なるので余計に『私は周りに迷惑をかけているんだ』と思っちゃう。それが重なっていくしんどさがある」

奏さん「特に誰も自分の事なんか見ていないと思うんですけど、やっぱり迷惑をかけちゃって…みんなから責められているような気がしたりとか。気のせいなんですけどね。そんな罪悪感で学校に行けなくなっちゃって…」