これによって地域の厄を払うとともに、無病息災や豊作を祈願します。

高安自治会の宜保樹会長は4回目の参加の大ベテランです。

▽高安自治会 宜保樹 会長
「龕ゴウ祭は高安の地域の絆を1つにする。本土に行った方が、盆に里帰りしますよね。(高安地域では)“龕ゴウ帰り”があるような」

高安自治会 宜保樹会長

高安地域の龕は79年前の沖縄戦で焼失しましたが、1952年に作り直されました。今回は戦後7回目の龕ゴウ祭です。

高安自治会によると同様の祭祀は各地にありましたが、すでに多くが失われ、現在も続く高安の龕ゴウ祭は県内でも珍しい民俗行事です。

龕を担ぐ高安地域の青年たち


▽親子で参加した31歳
「12年に1度ということで、久しぶりに部落で盛大にこういった祭りができて誇りに思っています。若い子たちが年々減ってきているので、参加してもらって盛り上げていけたらと思っています」

龕は「龕ゴウ祭」が行われる12年ごとに“お色直し”。漆が塗り直されます。