飲食店の屋根裏に“小さな命” 緊迫の救出劇をカメラがとらえる

飲食店の屋根裏に思わぬ訪問者…。のぞいてみると、そこには“小さな命”をめぐるドラマがありました。緊迫の救出劇をカメラがとらえました。

愛媛県松山市にある飲食店です。屋根裏に迷いこんでいたのは…

ネコ。この飲食店ではネコを飼っていません。しかし、なぜ屋根裏に…？

店主 菊川哲男さん
「今こんなにキレイになっているけど大きな穴がある」

外壁に貼られた新しい板。8月中旬、外壁の一部に穴が開いているのが見つかり補修工事が行われましたが、ネコは、その前に穴から屋根裏に入り込んだとみられています。
さらに…

店主 菊川哲男さん
「この上でお産をしていた」

店主の菊川さんが覗いたところ、ネコは子どもを４匹出産していました。

店主 菊川哲男さん
「まさか飲食店でネコを飼うわけにもいかないし」

菊川さんはSNSで里親を募りますが、なかなか見つかりません。そこで…

店主 菊川哲男さん（電話）
「生まれたての子ネコがとんでもない所に入りこんで…」

松山市保健所に一時保護をしてもらうことになりました。

依頼を受けた業者が子ネコの救出作業にとりかかりました。しかし…子ネコは屋根裏から2メートルほど下に落下していました。

業者
「ここの上から地面のところまで落ちている。柱が邪魔してとれない可能性も考えられる」

約10センチの隙間に入り込んだ子ネコ。果たして無事、救出されるのか…

業者の男性がタオルを切り始めました。ロープのようにして子ネコの元まで垂らし、つかんでもらう作戦です。果たして…

業者
「つるしていたタオルのロープを上ってきていたんですよ」

作業開始から約2時間半。子ネコ4匹が無事確保されました。4匹とも元気で松山市保健所が保護してから1週間、飼い主や譲渡先を探します。

店主 菊川哲男さん
「里親探しも本当に難しいのでなんとか見つかったら良いと思います」

松山市保健所によりますと、保護された4匹の子ネコは、1週間が過ぎ施設のスペースに余裕がない場合、殺処分をせざるを得ないケースもあるということで、飼い主や譲渡先を探しています。