山の膨張を示す地殻変動が観測されている岩手山について、研究者らでつくる岩手県の検討会は11日、その後の観測データなどから「活動は収まる傾向にない」と評価しました。

岩手県の火山活動に関する検討会は岩手県庁で会合を開き、臨時となる「火山の状況に関する解説情報」が発表された8月21日以降の岩手山の活動状況について、意見を交わしました。

気象庁による岩手山の調査や観測では、山の膨張を示す地殻変動の継続と、西側の大地獄谷に近い黒倉山で火山性の地震が1日あたり20回前後発生していることが確認されています。
これを踏まえて検討会は「岩手山の活動は収まる傾向にない」と評価しました。

また11日は、盛岡地方気象台から観測機器の増設などで火山観測体制を強化したことも報告されました。