「ロシアというのはおおよその情報は漏れているっていう前提」

中立を守るとしてロシア政府を敵に回しても情報を渡さなかったパベル・ドゥロフCEOが中立を破って西側につくことは想像しにくい。しかし今回の逮捕容疑がそのまま実刑となると懲役20年ほどといわれるので、20年が帳消しになるならソースキーの一つや二つ…、とも考えられる。ただ中立性や秘匿性を失った時点でユーザーは一気に減るだろう。
それにしても民間の通信アプリしか頼る手段がないロシア軍、大丈夫なのだろうか…。

防衛研究所 長谷川雄之 主任研究官
「従来からロシアというのはおおよその情報は漏れているっていう前提で行動していると…。部隊などで連絡にテレグラムを使うにしても漏れてるっていう前提があるんじゃないかと…。かといってロシアとしては代替手段がない。追い詰められたっていうのは間違いないです、何もできない」

その追い詰められたロシアが、冒頭に紹介したシャンゼリゼを歩くパベル・ドゥロフCEOの姿が掲載された雑誌を見たら…。秋元氏は事情通ならではの心配をしていた。

英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)秋元千明 日本特別代表
「先ほどの雑誌の写真ありましたが、ロシア情報機関は当然こういう場合、身柄を拘束するか殺害する、それが彼らの常套手段ですよ。ご存じのようにロシアはヨーロッパではイギリスなんかでもそういうことをやってきてますから…。ああやって街中を普通に歩いてていいのかなぁって思います」

(BS-TBS『報道1930』9月3日放送より)