シーズンオフには自主トレ取材も行い、最後の2年間は現役もともに過ごしたRCC野球解説者・天谷宗一郎 さんが、9月7日(土)の試合終わりに 坂倉将吾 選手を直撃インタビューしました。

天谷宗一郎 さん
「今、優勝争いをしていく中で『もう前だけ向いていく』って、きょう、アキ(秋山翔吾 選手)がヒーローインタビューで言っているのに、後ろを振り向いてもらうのはちょっと申し訳ないんだけど、シーズン序盤はそうとうしんどい時期があったんじゃないかなと思うし、5月には 新井貴浩 監督にメディアを使って『逃さんぞ』って言われて、あのときはどうだった?」

坂倉将吾 選手
「そうですね…」

5月11日、不振にあえぐ坂倉は、直近の10試合でわずか打率.088(34-3)という結果に。この日も3打数ノーヒットに終わりました。

その試合後、新井監督は取材で「本人も苦しんでいると思う。リフレッシュしてこいか、逃さんぞという考えの2通りあるが、自分は逃がさんぞと思っている」とコメントしました。

坂倉将吾 選手
「正直、逃がしてくれよと思ったんですけど。逃がしてくれよっていうか、逃げるつもりもなかったですし、ぼくにとって2軍に行くことが逃げることではないと思っているので、1軍で結果が残せないのであれば、2軍に落ちるのはふつうのことってとらえ方なので、1回考えました。『逃がさんぞ』の意味は何なのかっていうのは」

天谷宗一郎 さん
「ぼくらはメディアを見て知ったんだけど、サクは監督に直接、言われているってこと?」

坂倉将吾 選手
「逃がさんぞとは言われたことはないです。バッティングの話をすることはあったんですけど、そういうチーム事情的な話はあんまりしなかったです」

天谷宗一郎 さん
「その逃がさんぞっていう意味を自分で考えた結果、そのときに得たもの。乗り越えているわけじゃない。得たものって何か?」

坂倉将吾 選手
「なんかチームがこういうふうに行っているところで話すことではないのかなと思うんですけど、本当に個人的な問題だったので、ただ自分が苦しかっただけで。もちろん『野球ってこんなに難しかったっけ?』っていう思いもあったし、なんとなく考えて『よし。これ、やろう』って思ったことがゲームでできなかったりとか、これは精神的なものもあるのか、ちょっとそこはまだ解明というか、自分でもはっきりしないところがあるんですけど、やろうとしていたことが、ちょっと自分としては違ったのかなっていう結論ですね、今のところは」

オフシーズンに坂倉は去年までのバッティングの概念を捨てて、一から自身の打撃を構築―。自主トレでは、さっそくその効果が出ていたのですが、シーズンが開幕すると、その歯車がかみ合わなくなってきました。