チョコレートの仕入れ価格"3倍以上"の所も 高騰の流れは「2025年も継続」か

山内あゆキャスター:
チョコレートやココアの主原料「カカオ」も、主な原産国・ガーナなどで天候不良・木の病気が流行していて、記録的な不作が続いています。
1トンあたり2500ドル~3500ドルぐらいで推移していたカカオ豆の取引価格が、2024年4月は9877ドルと2倍以上、1万ドル近くまで上がりました。そこから少し落ち着きましたが、8月でも6792ドルと高止まりしています。(出典:国際ココア機関・米NY市場の平均価格)
カカオの木は一度、病気になってしまうと植え替える必要があり、次に収穫するまでには5~6年かかるということで、短期的に解決できることではなさそうです。

影響はチョコレートを扱う菓子店にも及んでいます。
東京・世田谷区の「パティスリー ビガロー」によると、チョコレートの仕入れ価格(1キロ)は、約1年前の2000円から、2024年9月には6000円~7000円と3倍以上になっています。
オーナーシェフの石井亮さんは「店で使うチョコレートを8種類から4種類に減らし、うまく使い回すように工夫をしている。クリスマスはチョコレートを使用したケーキの種類を減らし、他のメニューを充実させることで何とか乗り切りたい」としています。
在庫をたくさん抱えないようにし、チョコレートのメニューを減らすことで価格の高騰に対抗していく考えです。
チョコレートを卸す専門商社によると、チョコレートの高騰は「少なくとも来年も継続か」ということで、簡単には解決できないようです。
栗は例年より“1~2割”安い所も お得な秋の味覚は?
山内あゆキャスター:
秋の味覚の価格はどうなのでしょうか。

都内スーパー「アキダイ」によると、▼例年より栗が1割~2割程度、安いそうです。剥くのは大変ですが美味しいので、ご飯に混ぜて食べたいです。
▼かぼちゃは例年と同じくらいの価格です。国産(北海道)のシーズンはまもなく終了し、今後は海外産になるそうです。
栗やかぼちゃを食べてみるのはいかがでしょうか。
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<プロフィール>
宋美玄さん
産婦人科医 2児の母
女性の健康などのテーマを発信し、女性の性に関する著書が人気