最終手段は・・・耳をふさぎ、つま先を立てしゃがむ「雷しゃがみ」を!

地電流は、木などに落ちた雷が地面を伝わり人を感電させるというものです。

【急な落雷 身を守るには?】
▼広場や木から離れる
▼建物や車に避難
▼最終手段で「雷しゃがみ」

「雷しゃがみ」は、鼓膜が破れないように耳に手を当ててしゃがみ、つま先を立てて足を揃えてください。

しゃがむことで落雷を受けにくくします。足が開いていると電気が伝わりやすくなってしまいます。足を閉じてつま先で立つことで、地面との接地面を小さくなり、電流が通りにくくなるということです。

広瀬駿気象予報士:
8月に大阪のイベントの気象監視の仕事をしたのですが、屋外イベントは開けた場所で行うので、雷が起きると逃げるのはすごく難しいです。

数百人、数千人単位の参加者の中では移動にも時間がかかるので、雷などの危険性が予測されるときには、なるべく早く対応できるよう運営側も準備をしていました。

ホラン千秋キャスター:
フェスは何もない野原のような場所が会場になることが多いので、避難できる場所もなく、最終手段の雷しゃがみをするしかないだろうと思いますが、つま先立ちでしゃがむ…長時間はできないですね。

産婦人科医 宋美玄さん:
パニックになっても困りますね。避雷針を広範囲に設置するという方法もあるのでしょうか?

広瀬駿気象予報士:
イベントで使用されていた避雷針は柱のようなものではなく、いわゆる電気のバリアを張って近くに雷が落ちないようにする装置が置かれていたということです。

テントも木から離れていたとはいえ、来年はもう少し離れたところに置くなどの対策をしてもらいたいと思います。

井上貴博キャスター:
今年は関東で特に雷が増えている印象です。関東近海の海水温が高いことも関係していますか?

広瀬気象予報士:
関係しています。より雨雲の材料が入ってきやすいですし、暑い真夏が長引いてるからこそ、9月になっても天気の急変には注意が必要です。