「かつての賑わいを取り戻したい。」
震災・原発事故の影響で休止している福島県浪江町の請戸海水浴場を再開させようと、9日から海岸の整備が始まりました。
【佐藤玲奈アナウンサー】「福島第一原発まで10キほどの場所にある浪江町の請戸海水浴場。震災後、休止されていたこの場所を再開させようと重機などを使って海岸の整備が行われています。」
震災・原発事故の影響で、2011年から休止が続いている請戸海水浴場。
震災前は、海水浴客やサーファーに人気のスポットとして毎年にぎわいを見せていました。
「かつてのにぎわいをもう一度。」
いまも浪江町民の「大切にしたい故郷の景色」で第1位に選ばれるなど、休止後も町民から再開を望む声が多く寄せられているということです。
【浪江浜まつり実行委員会・松本孝徳事務局長】「色々な思いもあると思いますが、我々浪江町民は海とともに生きてきたので、そこはやはり忘れられないふるさとの風景なんだと思う」
そこで今年5月、街づくり団体などが「浪江浜まつり実行委員会」を立ち上げ、震災後初めてとなる請戸海岸でのイベントを9月15日に企画しています。
この日はそれに向けて作業員が重機を使い、砂の中に埋まっている木や石を掘り起こしたり、手作業でゴミや流木を集めたりする作業にあたりました。
【作業員】「こういう中国のペットボトルとか、あとは漁網。綺麗にして出迎えたいと思うので一生懸命頑張ります」
作業は3日間行われ、イベントの当日にも海岸のゴミ拾いなどを行う予定だということです。