フィールドワークの参加者たちは

参加者による自己紹介の発言より
「同化政策、差別について、この問題をきっかけに、皆さんとこれからも考えていけたらなというふうに思っております」
「ここに無理やり連れてこられたアイヌ民族の無念ですよね。それはやっぱり晴らしたいというか、そういう気持ちがあります」
「ここの碑に初めて来たんですよ。和人として、頭ではわかっていても現実的にね。芝公園っていうと、昔デモでは来たことがありましたけど」
「ここで、集まりがあると聞いて、久しぶりに来ました。過去もしっかり見て、これからもね、見ていく。そういうふうな場所でありたいなと思います」

終了後も場を移して、それぞれに語り合っていました。

過去から現在、そして未来へ

主催した「アイヌ民族の権利回復を求める会」には最近、北海道土人教育所に連れてこられた38人の中の1人の子孫から連絡がありました。

その人は、身内が亡くなったことをきっかけにいろいろと調べ、初めて、自分とこの場所の縁を知ることになったそうです。

宇佐照代さんは「ご親戚というか、身内の方が判明して関心持っていただいたってことは過去のことだけじゃなく、ちゃんと今現在にそれが脈々とね、広がったというか繋がったっていうか、それこそ、これからの未来に繋がりますね。いやびっくりした。いや嬉しいです」と話します。

「開拓使仮学校跡」の石碑は芝公園の4号地、都営地下鉄御成門駅の近くにあります。

追悼の場であり、様々な想いをめぐらし、多様な人、文化が共存する日本列島の現在、未来を考える場でもあります。

フィールドワークの説明文

TBSラジオ「人権TODAY」担当: 崎山敏也記者