原爆の悲惨さ、平和の尊さを学にます

広島で被爆し「原爆の子」像のモデルとなった佐々木禎子さんを通して平和について学ぶ講演会が和木小学校で行われました。

NPO法人サダコレガシー佐々木雅弘 代表(83)
「おいしかった、ありがとう、最期のことばがありがとうって言ったんです」

講師の佐々木雅弘さんは、「原爆の子の像」のモデルとなった佐々木禎子さんの兄です。
禎子さんは2歳の時に広島市内で被爆し11歳で白血病を発病、8か月の闘病の末よく年の10月に亡くなりました。

禎子さんの死をきっかけに原爆で亡くなった子どもたちの霊を慰めようと「原爆の子の像」が広島市の平和記念公園に造られました。

兄の雅弘さんは家族の被爆体験や禎子さんの闘病生活について世界各地で講演し、平和を守る心がけを訴えています。

禎子さんが家庭の経済状況を考えて高価な痛み止めを我慢したことや、死ぬ間際に病院のおかゆを食べて「ありがとう」と言ったエピソードを披露し、思いやりの心が平和を守るために必要だと呼びかけました。

佐々木雅弘さん
「今、自分の心がけを変えるということをしっかりあなた方がすれば必ず変わるんです。なぜならそういうすばらしい思いやりというすばらしい心、優しい心は伝搬するんです、伝わっていくの」

6年生は
「親にもらった命を最後まで使い切れるところまで大切にしていきたいです」
6年生(ひいおじいちゃんが入市被爆)
「思いやりのことが大切って言われて僕も思いやりを大切にしたいと思います」
6年生(ひいおばあさんが広島で被爆)
「ちっちゃいことでも争いをうまないことを大切にしたいと思います。今自分がいることが当たり前じゃないので、これからしっかり生きていこうと思いました」

児童たちは、わずか12歳で生涯を終えた禎子さんに思いをはせ、平和の大切さや命の尊さをかみしめていました。