岩手県大船渡市の寺に江戸時代から伝わる絵馬と、二戸市で受け継がれている出産に関する信仰がそれぞれ岩手県の文化財として新たに指定されることになりました。

これは、6日盛岡市で開かれた県文化財保護審議会で文化財に指定するよう意見が出されたものです。
このうち大船渡市の寺に伝わる16面の絵馬「猪川観音長谷寺絵馬群」は、すべて江戸時代の18世紀以降に保存を目的に描かれたもので、美術品としての価値が高いとされています。

もう1つは二戸市の「二戸金田一・浄法寺の子安信仰資料と助産用具」です。
この地域は安産や子育てをつかさどる神様「子安さま」の菩薩像や女神像を信仰し、お産の時に使用する道具が残されていて、独自の風習が形を変えて継承されているということです。

どちらも今後県教育委員会の議決を経てそれぞれ県の文化財に指定される見込みです。