岩手県雫石町の中学校で5日、登下校や日常生活の中でクマに遭遇した場合に備えて、対処法を学ぶ講習会が開かれました。

講習会は、防災学習の一環として雫石中学校が初めて開いたものです。
講師は町の職員で農林水産省が認定する農作物野生鳥獣被害対策アドバイザーの谷崎修さんが務めました。
(谷崎修さん)
「この中で野生のクマを見たことがある人、手を挙げて」
町内全域を学区とする雫石中学校では、自然に囲まれた地域で暮らす生徒も少なくありません。

(生徒は)
「朝に散歩に行ってた時に川の付近にデッカイ黒いのがいて、父親も一緒にいたんですが、そのときに『クマだ』という時があって」
(尾藤文則教諭)
「『うちの周りよく出るよ』と日常茶飯事のような言い方をする生徒もいるので、そこはちゃんと教えることなんだろうなと思っています」

講習会で生徒はクマの習性を学んだり、防御姿勢を体験したりしながらクマとの遭遇に備えていました。