オホーツク海高気圧、過去60年で最弱に

ところが、今年の夏はこのオホーツク海高気圧がほとんど現れず、天野さんの分析では、過去60年あまりの中で最も弱かったというデータが得られました。

三重大学大学院 天野未空さん:
「“過去イチ”だったのかというのが第一印象ですね。やませがそもそも吹かなかったと考えられます。夏を冷たくする要因がなく、厳しい暑さにつながった」

また、宮城県沖では、去年、今年と海面水温が平年より異常に高い状態が続いていて、これも猛暑の要因のひとつと考えられています。天野さんは、現在、このように海面水温が高い状態で冷たい風を吹かせるオホーツク海高気圧が発生したら夏の天候はどうなるのか、という研究に取り組んでいるそうです。