宮城県丸森町出身の三重大学の大学院生、天野未空さんは、近年、「新しい高気圧」の出現により東北地方に冷夏が起きなくなっているとする研究論文を去年、発表しました。
新しい高気圧「南北傾斜高気圧」
この新しい高気圧は、夏の間、太平洋高気圧よりも北の海上に現れ、さらに北にあるオホーツク海高気圧から吹き出す冷たい北東の風「やませ」をブロックする働きがあります。このため東北地方に冷夏ではなく猛暑をもたらすようになるとしています。

この高気圧は、上空では中心が北の方に傾いているため、天野さんは南北傾斜高気圧と名づけました。