政権にプラス 残るは「弔問外交」だけ?

―――他にも「②安倍派へのアピール」「③弔問外交で安倍外交遺産を継承」といったことも考えられているということなんですね。 今回の安倍さんの死は非常に衝撃的でした。自民党では97人勢力を持っていて、その勢力の背後に、岩盤支持層と呼ばれる国民がいるわけです。その離反を招かないためにも、私はこれだけ安倍さんを尊敬し、さらに死にあたっても、多くのエネルギーを注いで弔いをしたいと、そういう思いを伝えたいのだと思いますね。さらに、安倍さんが地球儀を俯瞰する外交で、様々な国のリーダーたちと交わりを結んできたその外交遺産を、自分が弔問外交という形で受け継ぎたいと。そういう思惑がありましたけども、今残ってるのはその3番目の理由だけ、そんな感じがします。
国葬撤回は「マイナス200%ない」“撤回イコール総理退陣”ほど政治問題化
マイナス200%しても(国葬の)撤回はしないと思いますね。これだけ政治問題化をして、岸田総理は重ねてやると言ったからには、撤回はイコール、総理退陣まで行き着いてもおかしくない、それだけの政治問題化しちゃったわけです。岸田さんの最初の読み違いが今日に至っているんだと思います。安倍さんが亡くなられて、14日に国葬表明、22日には閣議決定していますがそのときは、旧統一教会問題はここまで大きくなってなかったわけですね。つまり旧統一教会問題の拡大に比例するように、国葬反対が増えてきている。 そして元々、安倍総理の政治手法は、白黒、敵味方を峻別して、その摩擦熱で政策を推進していこうというもの。多くの反対派も存在したわけですね。それが旧統一教会問題に従って、ラインが徐々に反対の方に移っているというのが今の状況だと思います。














