日米政権トップ交代へ 経済政策はどうなる?

東京大学名誉教授 伊藤元重氏:
マクロ政策でみると、潮目の変化が出てきている。物価・賃金が上がってきて、企業の投資も伸びている。次の政権はこれを継承する。ただ岸田政権の時の問題は、大きな改革に手をつけなかった。財政や社会保障にどこまで手をつけられるかということが次の政権の大きな課題だ。

――賃金と物価の好循環を「名目」で上げていこうという大命題があって、続けていかなければならないと。しかしこれを続けながら、構造的な痛みを伴うような問題にいつどういうふうに舵を切っていくか。

東京大学名誉教授 伊藤元重氏:
もちろん、止めてはいけない。しっかり気を配っているというメッセージをマーケットに出す必要がある。何かあったときに国債の金利が跳ね上がったりすると大変だ。

(BS-TBS『Bizスクエア』 8月31日放送より)

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<プロフィール>
伊藤元重氏
東京大学名誉教授 専門は国際経済学
経済財政諮問会議 民間議員など歴任
近著「世界インフレと日本経済の未来」