ひびが入っても破片が飛び散らない 防災だけでなく防犯にも有効

齋藤キャスター: 
最後は「防災安全合わせガラス」です。力を入れて思いきり叩いても、穴が開きません。

ホランキャスター:
ひびが入っても、壊れないんですね。

機能ガラス普及推進協議会 橋本佳樹さん:
やはりガラスなので、叩くと割れてしまいますが、2枚のガラスの間に対貫通性がある膜が挟まっているので、穴が開きません。台風のときに物が飛んできて当たっても、部屋の中まで貫通しないし、ガラスが割れても破片が飛び散らないといった特徴があり、防災だけでなく防犯にも有効なガラスです。

井上キャスター:
猛暑で、ガラスが熱膨張して割れるというトラブルもあると聞きますが、熱についても強いのでしょうか。

機能ガラス普及推進協議会 橋本佳樹さん:
ガラスの中で温度差があると、ガラスは割れます。
例えば、屋外に植木鉢を置いていて、その影がある部分とない部分だとガラスに温度差が出てきてしまい、そういった場合にガラスが割れるという現象が起きます。「防災安全合わせガラス」でもその現象は起こりえます。

齋藤キャスター: 
ただし、割れた場合でもガラスの破片が飛散しないということになります。

ホランキャスター:
2枚のガラスの間にフィルムを1枚入れることによる効果は、実際に見ると一目瞭然ですね。

井上キャスター:
ただ、コストは通常のガラスよりもかかりますよね。

機能ガラス普及推進協議会 橋本佳樹さん:
ガラスが2枚あって、その間に膜が挟んであるので、普通のガラスの3~4倍ぐらいの値段にはなります。

井上キャスター:
「防災安全合わせガラス」が流通して、需要がある程度高まると、価格も下がっていくと考えられますよね。

機能ガラス普及推進協議会 橋本佳樹さん:
そこは考えられると思います。普及が進み、安全な窓ガラスを実現していただきたいと思っています。