発達した積乱雲が列をなして県内に流れ込んだ

小林教授によると、竜巻は台風の中心から腕のように延びた「アウターレインバンド」と呼ばれる積乱雲の列で発生しやすく、その台風の腕は、200から600キロ程度に及ぶということです。

こちらは台風当時の雨雲の動き。

台風10号の中心から離れている宮崎県に発達した積乱雲が列をなして県内に流れ込んでいるのがわかります。

(防衛大学校地球海洋学科 小林文明教授・気象学専門)
「(積乱雲の列)1個が通り過ぎても、また、次のものがちょっと位置と時間をずらして上陸して竜巻をもたらすということを繰り返していって、結果的にいろんな場所で複数の竜巻が起こったと考えるのが自然ではないか」