“パワハラ疑惑”について斎藤知事の見解は

【20m歩いたことについて】
車の進入が禁止されていると私は全く認識していなかった。歩かされたことを怒ったのではなく、円滑な車の進入を確保していなかったということに注意した
【休日関係なくチャットを送ったことについて】
報告連絡相談を共有してほしい思いが強かった。ただ、休日や深夜に送ったことは、やはり適切ではなかったという面があるかもしれない

【告発した元県民局長への3か月停職処分について】
誹謗中傷性の高い文書だと認識しましたので、調査をして処分をさせていただいたので適切だった
【元県民局長に対して『公務員失格です』という発言は不適切という認識か】
表現としては言い過ぎだったと、これまでも述べさせていただいています

また30日午前には県職員に対しても証人尋問が行われました。
出頭した県職員は「テレビ出演をきっかけに知事協議に入れてもらえなくなり、異動を命じられた。当時は思わなかったが、いま聞かれると、パワハラだと思う」と答えたそうです。
東京大学 斎藤幸平准教授:
『パワハラを見た、聞いた』と答えた人が4割近くあったということは深刻に受け取らなければいけません。
証人尋問で知事は、「認識はなかった」「覚えてはいない」というリアクションが多くありました。
しかし、やられた側は当然はっきりと覚えていますし、権力勾配があるなかではどうしても認識の違いで容易にハラスメントが生じてしまいます。ハラスメント講習で習う内容なのに、それをコミュニケーション不足とずらしてしまうのは問題です。
コミュニケーションの仕方が悪いと行政は停滞し、最終的に不利益を被るのは県民の皆さんです。いま県民の皆さんが辞任を含めて知事に対する批判を強めているのは、当然のことだと改めて強く思いました。