台風10号は勢力を弱めながら、ゆっくりと列島を縦断していて、9月1日までに熱帯低気圧になる見込みです。30日の福島県内は、台風から離れているものの各地で雨が降り、31日にかけて大気の状態が非常に不安定になるため、引き続き、土砂災害などに警戒が必要です。
関根佑記者「いわき市小名浜です。波は比較的穏やかですが、先ほどから断続的に降り続く雨は、強まったり弱まったりを繰り返しています」
30日の県内は、暖かく湿った空気の影響で、浜通りを中心に雨が降り続いています。いわき市の小名浜港では、接近する台風10号に備え、船を固定するロープの数を普段より多くするなどの対策がとられていました。
漁師の人「台風で出漁が遅れるなんて今までないね。初めてだね。(対策)できることをやりました」
また、降り続く雨の影響で、いわき市錦町の常磐線の下を通る県道では、冠水する事態に…。
関根佑記者「こちらの高架下は先ほどまで冠水していた影響で、現在も通行止めが続いています。いまは解除に向けた作業が行われています」
こちらの県道は、午前11時半に通行止めが解除されました。
降り始めから午後4時までに降った雨の量は、いわき市山田で111.5ミリ、小名浜で90ミリなどとなっています。
また、県内は31日にかけても大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った激しい雨の降るところがある見込みです。31日午後6時までの24時間に降る雨の量は、多いところで県内全域で60ミリと予想されています。気象台は、大雨による土砂災害や低い土地の浸水などに警戒するよう呼びかけています。