高校野球と絵本、どんな関係があるのでしょうか?
東北勢として初めて夏の甲子園大会で全国制覇を成し遂げた仙台育英高校。選手の活躍だけでなく、須江航監督の優勝インタビューでの「青春ってすごく密」が、選手を見つめる温かなまなざしを感じさせる言葉として感動を呼びました。
その須江監督が、8月27日、東北放送の情報番組に生出演し優勝の喜びを語ってくれました。

番組の中で、司会者から監督が選手たちに絵本を読み聞かせているという、驚きのエピソード が紹介されると・・・。
仙台育英 須江航監督:
「コロナ禍になる前は、だいぶ時間がありコミュニケーションが直接とれたので、やさしい気持ちだとか、こういったものが必要だなと思った時には、ミーティングで読んだりしていました」

その絵本の名前を聞かれると・・・。
仙台育英 須江航監督:
「『あすはきっと』です」
須江監督が選手に読み聞かせていた絵本は、「あすはきっと」(文:ドリス・シュワーリン 絵:カレン・ガンダーシーマー 訳:木島 始 童話館出版)で、ちょっとした話題になっています。

丸善仙台アエル店では、放送終了後早速、番組を見たという40代から50代の女性3人ほどが訪れ、絵本を注文していったということです。

絵本を出版する長崎にある童話館出版に話を聞くと、週が明けた29日に、仙台にある書店などから約60件の問い合わせ・注文があったと言います。同社の編集企画室の川口かおる室長も
突然のことで「思いもしなかった。取り上げていただきうれしい」と驚きを隠せません。
では、この「あすはきっと」、どんな絵本なのでしょうか。