(2024年8月30日記事公開) まもなく8月が終わります。今年の夏は異例の暑さ!そして最近は台風が次々に発生しています。今地球の大気はどうなっているのでしょうか。

猛烈な暑さに見舞われている日本列島。那覇でも、35℃を超える猛暑日が7月に8回も観測され、猛暑日が最も多かった1916年に並ぶ記録となっています。一方、県内に接近した台風の数は現時点で4個で影響が少なく、海水温の上昇によるサンゴの白化などが懸念されています。
地球の気候変動や海について詳しく知る専門家に、今年の異例の暑さや今後の見通しを聞きました。
(松澤まゆ気象予報士)ーなぜ今年は異例の暑さになったのでしょうか?
▽沖縄気象台 萱場亙起 気候変動・海洋情報調整官
「いくつかの要因が重なっていると考えられます。まずは“高気圧”です。沖縄地方では梅雨明け後の6月下旬から8月上旬まで太平洋高気圧に覆われて晴れた日が多く、強い日射が記録的な高温に影響したと考えられます」

「さらに上空では偏西風が平年に比べて北側に位置したことで、沖縄付近は暖かい空気に覆われやすかったことも影響したと考えられます。次に“海面水温”です。強い日射によって暖められた海面水温も高温の要因として挙げられます」