戦火の中、アフガニスタンで人道支援を行い続けた医師・中村哲(なかむら・てつ)さんの姿を追ったパネル展が寒河江市で開かれ、病や貧困に苦しむ人々に寄り添い続けた中村さんの姿を伝えています。

藤井響樹アナウンサー「こちらの写真、喉の渇きを我慢できずに汚れた水を飲んでしまっている子どもの写真です。こちらの写真のように当時2000年のアフガニスタンでは大干ばつが起き、多くの人が命を落としていましたが、そんな中立ち上がったある1人の日本人がいました」



戦火の中、アフガニスタンとパキスタンで人道活動を続けたのが医師・中村哲さんです。



寒河江市のハートフルセンターには、中村さんが2019年に凶弾に倒れるまで、病や貧困で苦しむ人々に寄り添い続けた姿を撮影した写真が並べられています。

中村さんの姿を追ったドキュメンタリー映画「荒野に希望の灯をともす」の上映を行う団体が、このパネル展を開きました。

「荒野に希望の灯をともす」寒河江市・西村山地区実行委員長 菊地若奈さん「中村さんは、本当に命を懸けて人生をかけて活動された方で、どんなことをしてきたのか皆さんに知っていただきたいと思う」



パネル展では当時のアフガニスタンの大干ばつの惨状や、草木一本生えないような土地にその後65万人の命を支えることになる用水路を完成させた中村さんと現地の人々の歩みが展示されています。

あさってには、中村さんの姿を追ったドキュメンタリー映画の上映会も行われる予定で、実行委員会では中村さんの活動を多くの人に知ってほしいとしています。



「荒野に希望の灯をともす」寒河江市・西村山地区実行委員長 菊地若奈さん「日本も自然災害であったり政治不信であったり、いろんな不安を抱えている中で、自分の中の何を拠り所にして生きていったらいいのか、何を信じていったらいいのか、良心というものを改めて自分の中に見い出していける映画だと思っています」



映画「荒野に希望の灯をともす」は、あさって、31日土曜日に寒河江市のハートフルセンターで上映会が開かれます。