7年前に廃校となった福島県相馬市の旧玉野小学校で、ウイスキー作りが始まりました。

2017年に廃校となった、旧玉野小学校は、去年、新たな施設「玉野アセンド蒸留所」に生まれ変わりました。

平岡沙理アナウンサー「もともと給食室だったというこちらで作られているのは、ウイスキーです」

これは、相馬市の事業者が始めた取り組みで、廃校を再利用した蒸留所は県内で初めてです。

一番のこだわりは、原料。霊山の湧き水を使用しているほか、トウモロコシやライ麦、そして大麦麦芽が使われています。トウモロコシとライ麦は、近くの畑で自家栽培。まさに、相馬の恵みで造られた逸品です。

7月から製造をはじめ、いまは1週間に250リットルほどの原酒を造り、出来上がったものから順番に、樽で2年程度ねかせるといいます。

また、製造過程を「サステナブル」=「持続可能な」ものにしようと、ウイスキーの搾りカスを畜産などに回して肥料に変え、農地改良を行ってトウモロコシを栽培するという、資源の循環を目指しているということです。

28日、内堀知事や相馬市長も参加し、製造過程などを視察しました。

玉野アセンド蒸留所・渡邉暁人取締役・「ここでしかできないやさしい味わいのウイスキーができると思いますので、ぜひ2年後、3年後、楽しみにしていただければと思います」

製造中のウイスキーは熟成具合にはよりますが、再来年の夏ごろに販売予定だということです。