障害のある人たちが制作した絵画などを展示する芸術作品展が29日から仙台で始まりました。台湾やウクライナなど海外からの作品も展示されています。
「障がい者芸術世界展」の会場には、国の内外から応募があった1423作品のうち入選作品135点が展示されています。
大賞の内閣総理大臣賞を受賞したのは、宮崎県の「たくちゃん」さんが制作した「いえ」という作品。小さく切った色紙やダンボールをホチキスで繋ぎ合わせ完成させました。

また、宮城県知事賞に選ばれたのは、北海道の佐久間智之さんが描いた「人々憩いの峠」。昭和と平成の車がたくさん走っている風景をアクリル絵の具で3年以上かけて描きました。特に車の中の人影やカーブミラーに映っている風景にこだわったということです。

村上晴香キャスター:
「今年は海外からの作品も展示されています。ウクライナの方が描いた水彩画は日本の関西の都市を表現している。自分がいるかのような臨場感や街の温かみを感じることができる」

訪れた人たちは個性豊かな作品の数々に見入っていました。
訪れた人:
「圧倒されます。色使いがきれいで細かくとても私にはできない」
「いろいろな人の世界観があっていいなと思う」
この「障がい者芸術世界展」は仙台市青葉区のせんだいメディアテークで9月1日まで開かれています。

作品展は、障がい者アートの普及と振興を目的に毎年開かれています。展示最終日の9月1日には受賞者の表彰式が行われます。