8月12日に岩手県内に上陸した台風5号で被災した道路の復旧にかかる事業費を算定するため、29日、国土交通省の担当者による緊急調査が野田村などで行われました。

この緊急調査は、復旧事業費の算定に向けて県が国に要請して実施されたもので、野田村と岩泉町の2つの県道で国交省の災害査定官2人による調査が行われました。このうち野田村根井の県道安家玉川線では、近くを流れる安家川が増水し溢れたことによって道路が大きくえぐられている場所などを視察しました。


そして災害査定官は調査結果から、道路のかさ上げか補強を進めるよう県に助言しました。

(国土交通省 小川渉災害査定官)
「ここは迂回路がすごく遠いと聞きました。防災課としてもきょうだけでなく、設計が上がった段階、調査の段階、それぞれの段階で打ち合わせをしながら支援をして、一刻も早い復旧を目指していきたいと思っております」

今後は国の助言を基に県が復旧計画を策定します。
事業費の3分の2は国の補助金で賄われるため、国交省は計画に問題がないかの査定を実施する予定でこれを年内に完了させる方針です。