シロップの製造には、しょうゆやみそと同じく発酵の技術を用います。
試行錯誤を重ねた結果、香料のバニラの主成分である「バニリン」の抽出に成功し、甘い森の香りのシロップを作ることができました。

プリンの開発担当の吉田成美さんは、このシロップの特徴を最大限に生かすことができるよう、牛乳と卵の配合や加熱温度を変えながらおよそ4か月かけて現在の味にたどりついたということです。

(吉田成美さん)
「岩手らしさを感じられる」「イタヤカエデを使用しているところが他にはないプリンになっている」「木の香りを楽しんで食べていただきたい」
浅沼社長が木にこだわるのにはある理由が。

(浅沼宏一社長)
「実はしょうゆとかウイスキーとかワインは木のおけの中で熟成させて木から琥珀色の色味だったり木の甘い香りだったり豊かな味や香りや色を取り出して商品に使ってきた」

長期熟成させる食品や酒との愛称が良い「木の味わい」これを短期間に効率よく取り出すことでさらなる商品開発も視野に入れています。
(浅沼宏一社長)
「皆さんに木から出るさまざまな風味を楽しんでもらえるようなものを企画したい」

森の香りが特徴のプリンは、老舗しょうゆ店のこだわりがつまった特別なプリンでした。