果肉の硬さにも特徴が

さらに「ぷちっと」が普通のスイカと違うのはタネだけではありません。果肉にも新しい特徴があるんです。

『萩原農場』スイカ育種チーム 大岩利和さん:
「果肉が非常に硬い品種。スイカを切る前提で品種育成をしてるので、ぷちっとは果汁が出にくくて、カットしてもしっかり持つのが魅力の一つ」

この“果肉が硬くて崩れにくく、ドリップも出にくい”という特徴が発揮されるのが、カットフルーツ。

切る手間がいらず、食べきりサイズが人気のカットフルーツですが、中でも、カットスイカは急上昇。

販売金額が【2013年:123億6000万円】⇒【2022年:275億5000万円】と、10年間で2.2倍に!2020年にはカットパインを追い抜く勢いです。(※全国スーパーのみ:インテージ調べ)

今やカットフルーツの王様となったスイカ。名産地は全国各地にありますが、もともとは奈良がスイカ王国。今も品種改良で、全国のスイカ農家を支えています。