気象予報士・吉田篤さんによる「台風10号」の解説
~教えて!吉田さん!~

(27日午後6時現在)台風10号は、日本の南の海上「奄美諸島付近」に接近しつつあるという状況です。現在はゆっくりとしたスピードで北へ進んでいるという状況になっています。高い海水温のところを進んでいますので、暴風域を伴って発達したまま九州、あるいは西日本に接近または上陸する可能性が高くなっています。その後進路を東寄りに変えて日本列島に沿うように縦断する可能性も出てきています。その後だいぶスピードが落ちる予想になっていまして、予報円が重なるようになってきています。

さらに1日の大きな予報円を見ていきますと青森県にかろうじて届いているような状況となっていまして、さらに青森県への接近というのは、遅くなってきているという状況になっています。

予報円で見ていきますと、1000km近い円ですので、まだ進行方向は正確には定まっていない状況ではあるんですけれども、最新の気象庁のコンピュータシミュレーションによりますと、31日(土)あたりに近づいてくるという予想が出ています。31日(土)の朝9時で、新潟県沖・山形の近くにあるんですが、その後、岩手県盛岡を縦断して、北海道へ遠ざかるというシミュレーションになっています。最新の予報円を見ますと、さらに青森県の接近が遅れる可能性が出てきています。

毎日毎日この台風の進路予想は変わっています。接近・上陸・通過のタイミングは大きく変わる可能性がありますので、最新の台風情報をしっかりチェックしていただきたいと思いますし、台風が近づく前の秋雨前線による大雨にも注意してください。