気象予報士・吉田篤さんによる「台風10号」の解説
~教えて!吉田さん!~

「台風10号」は現在(26日午後6時現在)日本の南の海上にありまして、強い台風として北へ向かっているという状況です。海水温の高い場所を北上していきますので、この後、日本列島に発達しながら近づく可能性が出てきました。この後の予想進路を見ていきますと、暴風域を伴って奄美諸島方面へ進み、その後、29日(木)には西日本に接近または上陸する恐れが出てきています。

その後、週末31日(土)にかけて日本列島を縦断する可能性が高くなってきました。先週の23日(金)の予想進路よりも、だいぶ西の方にずれている状況で更に転向してから、向きを変えてから日本列島を縦断する可能性が出てきているんです。週末あたりの予報円はかなり大きく、どこに進むのかまだ不確定なところはあるんですけれども、予報円の真ん中を進んだ場合、青森県の南の方を通る可能性が今のところ出てきているという状況です。

今のところではありますが週末31日(土)、青森県に最も近づく可能性が出てきています。午前3時に台風の中心は山形県・秋田県沖ほどにありまして、その後、岩手県を通って北海道へ遠ざかるということで、週末31日(土)の明け方に最も近づいて雨風強まる可能性があります。ただ今回の「台風10号」は、日替わりで進路が変わっています。接近・上陸・通過のタイミングは、まだまだこの先大きく変わる可能性がありますので、最新の「台風10号」の情報をしっかりと確認してほしいと思います。