津波被災地で発電
沿岸からおよそ1キロ、仙台市若林区の井土浜地区には、仙台のNPO法人が太陽光発電所を建てました。メンバーは、もともと電力事業とは縁のない一般の市民らです。

事務局長を務める広幡文さんもその1人です。
きらきら発電・市民共同発電所事務局長 広幡文さん:
「井土浜地区は100世帯ほど暮らしていた地域。ここも津波で流された」
被災して移転した住民から土地を借り受け、2015年9月、発電所を開所しました。費用は賛同する市民200人から集め、売電収益でおよそ10年かけ返還しています。
きらきら発電・市民共同発電所事務局長 広幡文さん:
「津波被災地を応援したいという気持ちでこの井土浜を選んだ」

地球温暖化への懸念や原発政策への疑問から再生可能エネルギーの活用を模索している広幡さんたち。この地区の町内会の会員にもなり、災害時には電力を地域のために使うことにしています。