カンボジアで特殊詐欺に加担させるため知人の10代男性を連れ出した罪に問われている男について追起訴された詐欺の罪の裁判が開かれ男は起訴内容を認めました。

起訴状によりますと仙台市宮城野区の建設業・高橋卓冬(たかはし・たくと)被告(24)は、去年5月から7月にかけて知人の10代男性をカンボジアで特殊詐欺に加担させるために「3日間くらいで何びびってんだ。行先は韓国。金(きん)を買ってくるだけでいい」などと行き先を偽って脅し、仙台駅から東京駅まで新幹線で連れて行った所在国外移送目的拐取の罪に問われています。
高橋被告は当時15歳の少年らと共謀して去年6月から8月の間、東京都に住む当時85歳の被害者など4人に対し、警察官などを装ううその電話をカンボジアから30回にわたってかけ、あわせて4450万円をだまし取ったとして詐欺の罪でも追起訴されています。
4日に開かれた裁判で高橋被告は、詐欺の罪について「間違いありません」と起訴内容を認めました。
検察側は冒頭陳述で「『カンボジア政府とつながっていて絶対に捕まらない』などと偽って特殊詐欺のかけ子に加担させた」と指摘しました。
一方、弁護側は、「共謀した事実は認めるものの、深い関係性にはなかった」などとして情状酌量を求めました。
次回の裁判は1月20日に開かれ被告人質問などが行われる予定です。














