台風7号の接近を踏まえ、東海道新幹線の計画運休を普段より早く決定したことについて、JR東海の丹羽社長はきょうの定例会見で、「利用者に多くの選択肢を与えるため」と話しました。

今月16日、関東地方に影響をもたらした台風7号の接近により、東海道新幹線は一部の区間で終日、計画運休を行いました。

きょう(23日)行われたJR東海の定例会見では、国が定めた計画運休を行う際の指針よりも、半日ほど早いタイミングで運休を決めたことについて記者から問われました。

JR東海 丹羽俊介社長
「利用者数が多い時期でしたけど、そこも踏まえて、お客様ができるだけ多くの選択肢を取れる、こういった形にしたい」

JR東海の丹羽俊介社長は、このように述べた上で、利用者が旅行の日程を事前に変更したことなどにより、結果として「混乱なく進めることができた」と強調しました。

また、今月8日に出された、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」により、一部の区間で行われた速度制限や、特急列車の運休などの対応については、「安全を確保しながら極力移動機会を提供する、今後もこの方針に基づいてやっていきたい」と述べました。