「うちの田んぼも食害された」稲の苗を食い荒らす“侵略者”ジャンボタニシ

 奈良県大和郡山市。農業が盛んなのどかな地域に“ある危機”が迫っているといいます。

 (農家 山田和彦さん)「ジャンボタニシを見ているんですよ。ここ最近増えてきましてね」

 田んぼにいたのは、ゴルフボールほどの大きさをした丸い物体。触覚をくねらせ動いています。外来生物のジャンボタニシ(正式名称:スクミリンゴガイ)です。

 南米が原産で、1980年代に食用のため台湾から輸入。一時は各地で養殖もされ、試食会が開かれるなど人気を博しました。しかし…

 (山田和彦さん)「この辺が食べられたあとかなと思うんですけどね。ちょっとはげているところ。(手の)施しようがない」

 大切に育てた稲の苗を食べるというのです。確かに、田んぼの一角がぽっかりと…。出荷に響くと嘆きます。さらに…

 (山田和彦さん)「こういう苗の間にも卵を産んでいる」
 (記者)「あのピンクのですね?」
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 毒々しいピンク色の卵。“PV2”という神経毒を持ち、素手で触れないといいます。

 今年、ジャンボタニシは特に多いそうで、取材班が探してみると…

 (記者)「いましたね、ここにも。ジャンボタニシいました」

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 (山田和彦さん)「『やられた』という感じやね。うちの田んぼも食害されたなと」