近畿大学・農学部が立ち上がる「今のうちに対処しないと」

 こうした脅威に立ち上がったのが近畿大学の農学部です。北川忠生教授のゼミでは、絶滅危惧種の調査・研究を行っていて、悪影響を及ぼす外来生物の駆除にもあたっています。

 (近畿大学 北川忠生教授)「私たちは生態系にものすごく大きな恩恵やサービスを受けているんですけれども、私たちはそれがあるのが当たり前と思っているんですね。その生態系が(アメリカザリガニによって)崩れているということは、それらの恩恵に授かれなくなる。間接的に人間に大きな影響を及ぼしていくと思います」

 今年6月、北川教授らは大和郡山市のため池に向かいました。 駆除の中心メンバーは農学部4年の宮部和樹さんと川畑涼さんです。

 (北川忠生教授)「ここを拠点に広がっているのではないかと懸念もあります。トラップをしかけてとろうと思います」
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 (記者)「アメリカザリガニがいることでそんなに生態系は変わる?」
 (宮部和樹さん)「水草から魚までなんでもかんでも食べるので、池の環境ががらりと変わってしまう」
 (川畑涼さん)「今のうちに対処しないといけない」