新潟県の訪問団は、ホーチミンから車で3時間ほどかけてビンロン省にも向かいました。2023年11月に新潟県と『交流協力に関する覚書』を交わしたビンロン省は、人口およそ100万人。メコンデルタ地方の中心にあり、自然に恵まれ、多くの川と運河があります。

花角英世新潟県知事らはビンロン省政府を表敬訪問し、意見交換を行いました。
この中でブイ・バン・ギエム党書記は、農業分野・介護人材・エコツーリズムでの交流促進を求め、近く、新潟を訪れることを約束しました。

【新潟県 花角英世知事】
「ベトナムはまだ若いが、いずれは高齢化社会となる。その時に、ベトナム・ビンロンの社会に役立つ介護人材を育てることも大切」

また今回の訪問では、新潟大学とビンロン省農業農村開発局とが共同研究の覚書も交わしました。

主に新潟大学が開発した高温や洪水など強いコメの栽培について共同で研究することになり、新潟大学が20年以上にわたって開発してきた「コシヒカリ新潟大学NU1号」が、今年12月にはビンロン省で実験栽培されることになります。